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わすら雑記
趣味の工作、DIY等の雑記
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たらもと

Author:たらもと
「わすら」とは関東地方の一部で使われる方言で、標準語でいうところの「いじくる」の意味なのですが、このブログでは日曜大工をベースに趣味の範囲でいじくれそうな物を色々とわすらしてゆきます。



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【林道】大滝線(不可解)


鹿沼市上久我にある林道大滝線は限定的な盲腸線でありながら、地図上ではなぜか通常の林道よりも高規格なラインで描画されており、実際、とてもただの林道とは思えない大仰な造りになっているうえに、現在はそのまま忘れ去られたかのように荒れ果てた姿になっている不思議な林道。

cy_rdyotk_z1.jpg

というわけでまずは現地の概要を。こうして見ると前日光基幹林道へ接続する“林道横根線”の支線のようにも見える“林道大滝線”ですが…

cy_rdyotk_z2.jpg

昭和54年(1979)の地図を見るとまだ横根線は存在せず、むしろこの“大滝線”のほうが本線として開削延伸されていたように見受けられます。

cy_rdyotk_z3.jpg

そして、平成5年(1993)の地図上に横根線が登場し前日光基幹林道への接続を果たすと同時に、大滝線の開削延伸も停止。
以上の事から、「大滝線を前日光基幹林道まで導く当初の計画に何らかの狂いが生じ、途中から予定を変更して横根線を開削した」という臭いがするのですが…

cy_rdyotk_b.jpg

そんなわけで、途中の加蘇山神社までクルマでやってきました。ここに移動母艦を停めてチャリを射出(笑)

cy_rdyotk_c.jpg

この山道は以前“小川沢林道”の探索で訪れた事があるのですが、それを過ぎても相変わらずの寂しい雰囲気。しかし、こんな山奥にも関わらず、時々民家があるので妙な感じです。

cy_rdyotk_d.jpg

そしてここが大滝線の起点。ちゃんと“大滝”という案内が出ていますが、これは林道の事ではなく、文字通り景勝地としての滝があるのでこのようにされているのですが、そこで一瞬「ああ、そうか。滝までの案内のための林道なのか。」と思わず納得してしまいますがそうではなく、このような観光整備がされたのは鹿沼市のホームページによると2015年2月の事で、この大滝線の開削が始まった年代とは少なくとも40年ぐらいの隔たりがあり、その推測は成立しません。

cy_rdyotk_e.jpg

それから、左手にあるもう一方の林道横根線はというと…この有様。

なんだよ!結局ダメなのかい?(笑)

まぁ、利用者の少なさと道路の復旧費用が折り合わないのでとりあえず通行止めにして放置しているのでしょう。これが国道だったりしたら急ピッチで修復してしまうところでしょうが林道はそうはいかない。しかし山岳道路であるゆえに、擁壁や路肩の崩落など道路の故障が頻発する避けられないリスクがあり、将来的な「カネ食い虫」になる山岳道路を「じゃぁ何故作ったんだよ?」と思うのですが、昭和30年代のモータリゼーション期に、マイカーが普及したくさんの観光客が都会からやってきて地元が賑わう甘美な妄想に取り憑かれた人々の“夢破れた山河”が残存しているような気がして、なんとも切ない限りです。
ちなみに、こんな有様でもこの柵の脇をオフロードタイプのオートバイが通り抜けて行ったので四輪以外の乗り物なら通り抜けは可能なようです。

cy_rdyotk_f.jpg

さて、気を取り直して大滝線へ突入開始。ドン詰まりまでの距離は約2km、平均勾配は約7.5%で、途中までは滝へのアクセス路なのでそれなりには清掃等の整備はしてあるようです。

cy_rdyotk_g.jpg

が、結局こっちもダメなのかい…。

まぁこのすぐ手前右手に大滝へのハイキング道がありすでにアクセス路の役目は果たされているので、観光客があえてこの先へ行く必要もないのですが、マウンテンサイクリストとしてはこの工事現場の柵の脇をヒョイと…(汗)
えぇ~?通行止って書いてあるじゃん?マズイだろ?…とは思うのですが「通行止の正当な理由が明記されておらず文章的に不備がある表示には従う義務は発生しない」という事をネットで見たことがあるので…ゴニョゴニョ。。

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そんなわけで、一様に荒れてはいますが路面はしっかり舗装されているし擁壁もバッチリ。落葉や落石のせいで道が狭く感じますが元々はそれなりの幅員が確保されていたのでは?

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そして見上げたコンクリート擁壁にいきなり貴重な歴史資料発見。「昭和55年復旧治山事業」とあり、工事年代が判明。しかし復旧治山事業の意味は不明。
それと、管轄はここも「栃木県林務観光部」でした。やはり単なる林道ではなく観光が絡んでいる林道なのでしょうか?

cy_rdyotk_j.jpg

それから、走り進めると荒れている部分はトコトン荒れている感じで、どうしても「廃道」という言葉が脳裏をよぎります。

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とくにこのあたりに限ってはもうメチャクチャ。。しかし、復旧が困難というほどでもなく、今は放置しているだけで、いざ伐採地が収穫時期になったら落石や倒木を片付け、案外ゾンビがハンサムになって蘇るのではないかという気がしなくもありません。

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これは正規の道路標識ではなく林道オリジナルのものかな?それから、この道路はガードレールやカーブミラーの敷設率が高く、こんな山奥のドン詰まり林道にはやや凝りすぎな感。

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おっと、ここにきて永久橋が出現。やはりこれも林道のわりにはヤケにちゃんとしています。

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名前は中手沢にかかる中手橋。なるほど。銘盤も手抜き無しで良い造り。

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そして中手橋を越えた所から若木が伸びまくって木のトンネル状態。

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それからお次は落石ゾーン。しかしまぁ、これだけ色々落ちているわりには舗装の陥没が全然ないので、もしかしてここは簡易舗装ではなくしっかり地盤を固めた通常舗装なのかもしれません。一体なにゆえの高規格。。

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さらに驚いた事に、景色が開けた途端にガードケーブル出現。幅員もいきなり広くなり、この写真だけ見たらまるで観光道路のよう。ガードレールではなく眺望に有利なガードケーブルというのがいかにも狙ってる感じ。やはり、当初は観光道路を目論んでいたのではないかとの妄想が膨らみます。

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しかし、途中からガードケーブルは無くなり恐ろしいガケっぷちの九十九折に。
ちなみに、斜面をよく見ると格子状のコンクリート補強がビッシリと施され強固な治山工事で腹筋バッキバキ。ただの林道にしては予算がかかりすぎている気がしてなりません。

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路肩のギリギリまで寄ってヒエ~撮影。これってもしかしてガードケーブルを張る予定だったけど予算が回らなかったのでしょうか?

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ほどなくして登りから緩い下りに転じそろそろドン詰まりが近くなった頃、またもや橋が出現。造りは先ほどの中手橋と同じに見えますが、左の銘盤は…大滝沢。フムフム

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ということは右の銘盤は“大滝橋”になるのかな。…っと思ったけどご覧の通り“山の神橋”で「え!?何で?」とその名前の意図がわからず「山の神」という語感から畏怖の念を抱き、「自分はもしかして足を踏み入れてはいけない神聖な場所に入り込んでいるのではないか?」と不安が胸を込み上げ激しい動悸が…

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そして、橋を越えてすぐに路面はダートになり、眼前にはまるで何かを宿しているかのような大きな岩が鎮座!もしかして山の神様!?

cy_rdyotk_w.jpg

恐る恐る近づいてみると岩の周囲に小ぶりな石が詰めてありこれで大岩の座りを整えているようで、恐らくは工事の人が「ここで道路は終点ですよ」という意味で置いたものではないかと。
ちなみに山の神様は女の神様なので男の自分は禁忌を破っているワケでもなし、霊的なセンスのカケラもない自分ではありますが「ここ怖い!早く立ち去りたい!」と思った物件はここが初めて。自分は柳田國男の民俗学的なものがツボというか、ゾクッ!とします(汗)

cy_rdyotk_x.jpg

しかし、道路はここで途切れているものの、その先がどうなっているか一応確認しなくてはなりません(←よくわからない義務感)。なので少し歩いてみたのですが、人工林がずっと先まで続き、枝落しもしてあるようなので人の手を感じ少しホッとした(笑)

cy_rdyotk_y.jpg

そんなわけで、最後は復路での眺望。「やっぱりただの林道でこれはないよなぁ。」と思うのですが、まぁ真相はわかりません。
ただ、もしこの道路をこのまま造り進めたとしても、地図を見るとその先には1000m越えの尾根が巨大な壁となって行く手を遮っている容赦ない地形で、やはり迂回路的な横根線が一番妥当な結果だった気がします。まぁその横根線すらダメっぽいですが(笑)

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