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わすら雑記
趣味の工作、DIY等の雑記
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たらもと

Author:たらもと
「わすら」とは関東地方の一部で使われる方言で、標準語でいうところの「いじくる」の意味なのですが、このブログでは日曜大工をベースに趣味の範囲でいじくれそうな物を色々とわすらしてゆきます。



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【鉄ちゃん企画】鍋山人車鉄道(後編)


前回に引き続き“鍋山人車鉄道”の後編ですが、今回は昭和8年(1933)の路線変更後のルートを辿ってみる探索・検証サイクリングです。ちなみに後期ルートになってからは人力トロッコからエンジン付きの機関車に変わり、社名も変更され正式には“鍋山軌道”が正しい名称のはずなのですが、当時の地理院地図には何気に“鍋山石灰用軌道”と表記されていたりしてどっちなんですか?と(笑)



ともあれ、また昭和9年と現在の地図(マウスカーソルオーバーで切替表示)を持ち出してみるのですが、今回辿るピンクの後期ルートはご覧の通りすでに現在の地図上でコースの半分以上が失われているものの、その分探索のワクワク感や冒険心が高まるのではないか?と、無用な期待を込めてのサイクリング(汗)

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そんなワケでさっそく栃木駅・北口のパーキング脇から前回とは逆の西向きにスタート!
とはいえ、当時の物は何一つ残っていないのでGPSのラインを見てなるべく最寄の道路を辿るしかないのですが…

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まぁ手っ取り早くGoogle Earthを見てもらったほうが良いですね。

まずピンクのラインが当時の路線を示しているレイヤーなのですが、多分現在のパーキングと公園のあたりが栃木停車場の駅構内だったのではないでしょうか。そして、そこからほぼ90度にカーブして北上するのですが、カーブの途中が所々現在の道路と重なっているようなので向ってみましょう。

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というわけで、うお!さっそく細い路地に遭遇!アレがそうじゃね!?

cy_nbymkd_e.jpg

うん。たぶんこれでしょう。この細さがいかにもそれっぽいです!イイね。しかし、数十メートル先には民家が鎮座していて残念ながら通り抜けはできません。

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やむなく一旦通りに出てグルリと裏手に回ってみたのですが、さきほどの突き当たりの家をぶち抜き、空き地を通ってこの道路まで出てくるのが当時のルートっぽいです。恐らくこの道路も廃線跡の一部でしょう。GPSの示すラインが合ってますし。

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そして振り返ってコースの先を望むと、しばらく先まで辿れそうです!やったぜ!

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住宅街を通る細い路地がとてもイイ感じです!ちなみにこの時付近を歩いているおばあさんに「昔、この道は線路だったらしいのですが、もしかしてご存知ですか?」と尋ねてみたところ「わかんない(笑)」だそうです。まぁ女性の場合、他所から嫁いでこの土地に来た人だとあまり古い出来事に詳しくなくても仕方が無いというか、古老トークはやっぱりおじいさんのほうが得意な傾向ですよね(笑)

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しばらく直進し、県道269号の交差点を越えいかにも鉄道跡らしい平坦一直線に。ちなみにここの左手が栃木女子高なので当時の“栃女東駅”もこのあたりに敷設されていたのではないかと思われます。

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それからしばらく北上してこの五差路のあたりに当時の“五差路駅”があったと思われるのですがルートはこの手前から左手にカーブし、そして残念ながらここから先の路線跡はもはや悲劇的に消滅しております。。

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まぁこれもGoogle Earthを見ていただくと一目瞭然なのですが、現在は住宅地や商業地に区画整理され路線跡のグリッドが一切無視されているので壊滅です。。

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それでも、一縷の望みを託し、可能な限り廃線跡に近い道を巡って探索してみたところ、唯一「ここかな?」と思われる重複線形が20~30メートルほどあったのですが…

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でもまぁ「空き地がドーン」で終了でしたけどね。。

GPSでは確かにここを直進しているのでここにレールが通っていたはずなのですが、トロッコ用のか細いレールなので撤去もさぞ簡単だったのでは。。

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ここなんかはモダンな現代住宅が立ち並ぶ新興住宅街になっていて、かつての路線跡は完全に無視されております(汗)

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もうね…こうなってしまうと遠目から、

「ちょうどあのあたりの田畑をガソリンエンジン付きの小さな機関車がカタン!コトン!と砂埃をあげて走り抜け…」

などと妄想を膨らませるぐらいしか打つ手なし。。

え?オマエそんなので楽しいのか?…って?

ほっといて!(笑)

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ともあれ、ムリクリに近くの道路を辿ってきましたが、写真右寄りの民家の右側のあたりが“鍋山軌道”の路線跡地で“野中駅”もその付近にあったのではないかと思います。ちなみに写真右手の道を行くと前期ルートの“鍋山人車鉄道跡(鍋山街道旧道)”に合流し、写真中央の道を直進すると県道32号(現・鍋山街道/インター通り)に合流します。

てなわけで、かなりグダグダになってしまいましたがこれにて探索サイクリングは終了。そしてこれより歴史調査のレポートをお届けしたいと思うのですが…

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今回はなんと!歴史資料が大豊作!(笑)

実は鍋山街道途中の吹上町にある公民館で鍋山人車鉄道の資料が展示されていて当時の写真などを見る事ができたのでご紹介させていただきます。
ちなみに、この写真が大正期の線路らしいのですが通りに沿ってその脇を通る雰囲気が路面電車みたいですね!

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それからこちらは、人車鉄道から動力付きの汽動車に代わった頃の写真と、サイクリングの途中で気になっていた尻内橋の様子を写したものです。小さくてカワイイ汽動車ですよね(笑)人力トロッコからのアップデートなのでこういったミニスケールのメカなのでしょうね。なぜか大野しげひささんの「走れ!ケー100」を思い出しました(笑)

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それから当時敷設されていたレールが展示されており路線図も書き込まれていました。Wikiでは駅の数と名称については不明となっていますが、ここに書いてある情報だと、明治33年(1900)開通の鍋山人車鉄道の駅は“鍋山-尻内-吹上-野中-栃高西-問屋街-河合町部屋街道-栃木停車場”だそうで、昭和8年(1933)のルート変更後の鍋山軌道の駅が“鍋山-尻内-吹上-野中-五差路-栃女東-栃木停車場”の順だそうです。
実は自分これが一番知りたかった!これを見たときには思わず眩暈がしたほど(笑)

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それからレールですが、一般的な線路と比べてかなり小さく、トロッコ用の規格らしいです。自分は全然詳しくありませんがネットで調べたところJIS6kg相当?と最小サイズのようで、人力トロッコならいざ知らず、エンジン付きの汽動車を乗せて大丈夫だったのでしょうかね。
ともあれ、一連の鍋山廃線跡サイクリングでの遺構はゼロ(大きな声では言いたくないけど:笑)なのでこのレールが唯一の遺構と言っても過言ではないでしょう。

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…いや、厳密には鍋山町内で碑文を発見していたのでこれも遺構と言えるのかもしれません。しかし石碑自体が非常に汚れているうえに逆光まくりでまったく読めず、とりあえずフラッシュを焚いて撮影し帰宅してからじっくり検証しようと思ったのですがご覧の有様だったもので。。
ちなみにネットで調べても情報が全く出てこなかったので書籍を漁ってみたところ「大正10年(1921)に石灰製造業者により建立された“鍋山石灰碑”」との事で断片的な情報ではありますが、内容はおそらく石灰事業についての沿革や功労の類であろうと概ね想像できるのでこの件に関してはこれにて落着。

そんなわけでまたもや長くなってしまいましたが“鍋山軌道”跡を辿るサイクリングはいかがでしたでしょうか。

最後にコースのGPXデータをご紹介いたしますので、興味のある方はぜひGPSなどに転送してご活用くださいませ。

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