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わすら雑記
趣味の工作、DIY等の雑記
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たらもと

Author:たらもと
「わすら」とは関東地方の一部で使われる方言で、標準語でいうところの「いじくる」の意味なのですが、このブログでは日曜大工をベースに趣味の範囲でいじくれそうな物を色々とわすらしてゆきます。



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会沢峠(廃道)


トンネルのある所に旧道あり…といったわけで、佐野市と栃木市を貫く会沢トンネルの旧道である会沢峠を散策してみました。
…というかその前に、ちょっと思うところがあって少しだけ私事を書かせてもらっていいでしょうか?…さて、MTBを導入した当初、自分の過去の傾向からすると「クロスカントリーレースにエントリーしちゃいました!今日から特訓です!」みたいな熱血路線で先走った無謀なトレーニングに執心し今頃は心身供にボロボロになっているものかとばかり思っていたのですが、まさか自分が「パスハンター」になってしまうとは予想だにできず自身でも大変驚いているというのが現状で、もう連日狂ったように地図を眺めたり情報収集をしたり、完全にサイクリングの方向が変わってしまった感がありますが、5月を過ぎれば植物がボーボーに繁茂したり昆虫がウザかったりしてもう藪には入れなくなるので、当ブログの現状にお嘆きの閲覧者様におかれましては、今しばらくの辛抱ですのでどうぞご容赦ください。

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ではまず現地の概要から。会沢峠は現在、新会沢トンネルと、旧会沢トンネル、そして旧峠道の3部構成になっており、新トンネルは栃木市から佐野市方面への一方通行、そして旧トンネルは佐野市から栃木市方面への一方通行であり、写真奥に見える廃道は旧トンネル手前を逆走しなくてはならず、現状では佐野側からのアプローチが好ましいようです。

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というわけで佐野市側にやってきました。ここが旧峠道への入り口です。意外と間口が狭いので過去にはこんなところをクルマが通行していたのかと思うとなんとも不思議な気持ちに。ちなみに、入り口付近は奥まっていて目立たないし車を停めるスペースもあるので侵入するには都合が良いです。それと、踏破し終えてから思ったのですが、路面の荒れ具合や勾配なんかも佐野側からのほうが難易度が低いように思います。

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薄暗い森の中に入ってみると意外と幅員が広く、石組の擁壁や側溝などの遺構が現れ「おお!道路っぽいじゃん!」と俄かに興奮が高まります。ただ、ゴミが結構落ちていて、それが明らかに現代の物だったりしてちょっと興ざめしなくもない感じで、これがいわゆる「俗化」というやつなのでしょうか。こんなところまで来ていまさら「ヘルシア緑茶」はないだろ。。トクホならぬトホホだよ。。

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それから道はこんな感じで、所々崩落があって幅が狭まっていますが、道筋はハッキリしているので迷うような事はありませんでした。あと、路面には小石や腐葉土が分厚く堆積していて当時の路面はもはや埋没してしまって見えませんが、写真でも分かるとおり、妙に白っぽい砂利が多く、本来の土砂に含まれる石とはずいぶん雰囲気が違う気がして、もしかするとこれは林業関係者がスリップ防止に撒いた物なのではないか?と気がかりです。
それから、一応はサイクリングですので「足を付いたら負け」と自分の心に言い聞かせ、相当な意地を張り自転車を漕いで登りました。せいぜい時速5km/hとかそんな感じで物凄い疲労感です(笑)

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が、ほどなく倒木でストップ。チャリを押して木の下をくぐり抜けましたが、こういう場合オートバイなんかだと難儀しそうですね。
それから、このサイクリングコース(とあくまで言い張る)の場合、「乗り7」対「担ぎ3」ぐらいの割合なので、色んな意味でギリですね(笑)これ以上担ぎが増えるコースだとむしろチャリがないほうがマシというか、それじゃサイクリングじゃねーだろ!と本末転倒(汗)

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あと、途中でコンクリートの肌が露出しているところがあり、まるで古い地層から化石を発掘したような気分になって喜んだりしたのですが、もしかしてこれも林業関係者がスリップ防止にぶちまけた物なのだろうか?とやや気落ちしたり。当時はどうだったのでしょうね。こういった急勾配の道路はアスファルトではなくコンクリート舗装の場合もあるようなのでもしかすると?

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そして、その答えかどうかはわかりませんが、付近の地面にこういうものがありました。わざわざコンクリートの標柱を立ててその上に金属プレートを嵌めているという事は、やはり路面は舗装ではなかったのかな?それから番号が「1」ということは探せば「2」や「3」もあるという事?

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次第に道幅が広くなり自転車でも走りやすくなってきたところで、登ってきた道を今一度振り返り撮影。つづら折っぽいコーナーは幅員が狭かったけど、緩やかなカーブは2車線分ぐらいありそうです。あと低めの擁壁がいい感じ。立ち止まって往時を想像するのが楽しい。これならばトラックやバスも擦れ違いできそうですね。葛生町は石灰やドロマイトの採掘の歴史が古くからある町なので、当時はこんな道路でもダンプなどがガンガン通っていたハズ。

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息を弾ませて走り続けるうちにふと何かに呼び止められるような感覚を覚え、その先の路傍に目をやると古びた標石が佇んでいるのを発見。そこには「栃木縣」と書いてあり「県」が旧字体なのがカッコイイ。ちなみに旧字体は昭和40年頃まで使われていたそうなので、この標石が設置された年代はそれよりももっと古いという事になりそうですね。

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そんなわけで古い地図と現在の地図を見比べてみると、1928~1945年の地図にはすでに記載があるのでヘタすると昭和以前の開通っぽい。ちなみに旧道化したタイミングは旧会沢トンネルが開通した昭和43年(1968)頃らしい(会沢町ホームページ)。あと、国道293号線が国道に指定されたのはトンネル開通後の昭和45年(1970)なので、この峠道は終生県道の扱いだったのかもしれません。

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そして、そうこうしているうちに辿りついた峠の鞍部。突然開けた風景に呆然となり完全に心が奪われる。。すごい。来て良かった。。思わず震えた。
ゆったり続く切り通しとそれに連なる擁壁を、しばし眺め黙考する。ここは時間の止まった時の回廊…いや、時間は止まっていない。隔絶されたこの場所だけの特別な流れがあり、それはまるでサラサラとこぼれ落ちる砂が時を刻む砂時計のごとく、堆積した土砂によって半円形に埋もれた道がそれを物語る。

※写真で雰囲気が十分に伝えられないのが毎度もどかしいですが、今回の中で一番気に入っている写真なのでもう少し大きな画像を用意しました。よかったらクリックでご覧ください。

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さて細部の観察ですが、側溝は辛うじて埋没を逃れているようで、等間隔の梁が渡された蓋のないタイプです。古い山道なんかで見かけるやつでしょうか。

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それから擁壁の上部には鉄製の防護ネットが設置されているものの、もはやパンパンに土砂が溜まり、溢れるのは時間の問題かもしれません。この場所が一番、往時の道路っぽさが残っている部分のように思います。

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峠を越えればあとは重力に従って下ってくるだけですが、一部路面がエグれて沢になっているところがあり非常に走りづらくてやや緊張しました。ともあれクルマの走る音が聞こえるところまで降りてきて、どうやら無事に現実世界へ戻ってこられたようで、安堵するやら名残惜しいやら。。

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最後に…ここは意外な事にネットではあまり話題にのぼらない廃道なのですが、距離的には2km弱のショートコースであり、また手を加えられた形跡や現代のゴミが散乱する様などそれなりに俗化しているようなので「その筋のマニア」の対象からは微妙にズレているのかもしれません。しかし自分のような素人には丁度良い物件であり、また初散策となる本格廃道(成熟50年物)として非常に多くの驚きと興奮をもたらしてくれた場所でした。自転車趣味を通じこれからも多くの道を走り、たくさんの風景を見てみたい、そしてこんな素敵な体験をもたらしてくれる道にまた巡り会いたい。そう思いました。

追記:当時の写真をブログに掲載している方がおられました!すごい!ボントラが走ってる!そして路面は舗装ではなく砂利だった!!

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